
グーグルアドセンスから支払いを受けるにあたって、税務情報の提出が必要になります。
これは日本のアドセンスの場合、Googleシンガポール法人から支払いがされる関係で、どこの国に居住しているかによって、課税関係が異なってくるためです。
日本とシンガポールは租税条約で、アドセンスからの広告収入等は、居住国(日本)による申告納税が認められているため、日本に居住していることを証明すれば、シンガポールによる源泉徴収が免除されます。
この記事では、アドセンスでの税務情報の提出方法と、日本に居住していることを証明する書類「居住者証明書(Certification of Residence)」の取得方法をお伝えいたします。
(2025年6月時点情報です。税制・提出方法等が変更になる可能性もあります。)
1、税務情報提出までの流れ・準備するもの
①居住者証明書の請求・取得…郵送の場合約1週間
②アドセンスで税務情報を提出…承認まで3日程度
⇒居住者証明書さえ取得できれば、とても簡単です。
2、居住者証明書の請求・取得方法
居住者証明書とは、日本の居住者(納税者)であることを、税務当局が証明する書類です。
これがあることによって、日本の居住者であることが証明でき、租税条約に基づいて、シンガポールによる源泉徴収が免除されます。
ご自身の住所地を管轄する税務署にて発行してもらえます。
なお、請求方法は、「①税務署に行く」、又は「②郵送で請求」が可能です。
今回は、「②郵送で請求」についてご紹介しますが、直接行く場合も、書類の作成については同じです。
①「居住者証明書交付請求書」を作成する
様式は、国税庁HPにあります。
手書きでもいいですが、居住者証明書交付請求書・居住者証明書(租税条約等締結国用)入力用(PDF/211KB)を使うと便利です。
(サンプル)必要な個所を入力したもの↓
①管轄の税務署名
②請求日
③住所(上段に日本語、下段にアルファベットで)
④氏名(上段に日本語、下段にアルファベットで)
⑤提出先国⇒シンガポール共和国
⑥REPUBLIC OF SINGAPORE
⑦上3つにチェック
⑧請求枚数
⑨Republic of Singapore
入力したら、印刷をしてください。
なお、税務署に提出する枚数は、「請求枚数+1枚」ですので、請求枚数が1枚の場合は2枚印刷してください。
②税務署に送付する
作成した居住者証明書交付請求書を管轄の税務署に送付します。
管轄の税務署は「税務署の所在地を知りたい方|国税庁」で調べることができます。
送付するものは次のとおりです。
①居住者証明書交付請求書(請求枚数+1枚)
②マイナンバー・運転免許証・パスポート等の身分証明書の写し1部
③切手を貼付した返送用封筒…定形郵便の場合は110円切手(2025年6月現在)
送付先は、管轄の税務署の「管理運営部門」です。
こんな感じ↓でOK
なお、税務署が自宅近くにある場合は、税務署の入り口に「収受箱」があるので、そちらに投函しても大丈夫です。
(収受箱は24時間365日利用可能です。)
投函してから1週間以内には、ご自宅に返送されると思います。
③アドセンスで税務情報を提出する
居住者証明書を取得したら、あとはアドセンスで税務情報を提出するだけです。
①税務情報の提出メニューはこちらです。
「Google Adsenseトップ⇒お支払い情報⇒設定「設定を管理する」
「シンガポールの税務情報の横にある鉛筆アイコン」
※Googleからのお支払いエラーメールが来ている方は、こちらからも行けます。
②税務情報の追加。
③フォームを開始する。
④税務情報を入力する。(個人の運営者のケースで入力しています。)
※業種のところは、「トラスト・企業・個人の運営者・合名会社・その他」から選択可能です。
入力したら、最後に「アップロード」から居住者証明書を添付します。
※PDF、PNG、JPEGで送信する必要があります。
これにて完了。
提出後、下のメールがきます。
私の場合、提出3日後に承認メールも来ました。
これにて全て完了です。
とても簡単でした!