2024年2月14日より、バリを訪れる外国人観光客は観光税(Tourist Levy)を支払うことが義務付けられました。
出国税は航空券料金に含まれており別途支払う必要はありませんが、この観光税は、各自オンラインまたは現地の窓口で支払う必要があります。
導入から月日が経っておらず、日本語の情報も少なかったので、今回備忘録も兼ねて記事にいたしました。
1、観光税”Tourist Levy”の概要
導入の背景
増加する観光客は、日本と同様にバリでも問題となっているようです。
そこで、維持可能な観光業の創生と、バリ島の観光資源(文化、自然等)の保護を目的として、2023年11月に法案が制定され、2024年2月14日のバレンタインデーより施行となりました。
また、近年は、観光客の悪行も問題になっていて、量よりも質の良い観光客を導入する目的もあるとかないとか。
料金・支払い方法・支払い時期
(1)徴収対象 バリ島を旅行するすべての外国人観光客
(2)徴収金額 1 人あたり Rp150,000(インドネシア出国前までに、1 回支払う必要がある。)
(3)支払い方法 ア バリ島への出発前にオンライン決済することが強く推奨されていますが、以下の支払い方法が可能
- バリ島に到着する前に、「Love Bali(ラブ・バリ)」システムにアクセスして支払う。( https://lovebali.baliprov.go.id )
- バリ島を旅行中に「エンドポイント」(ホテル、旅行代理店、観光地)で「Love Bali(ラブ・バリ)」システムを使用する。
- 支払いは、クレジットカード(Visa、Master Card、American Express、JCB)、銀行振込、バーチャルアカウント、QRIS が利用可能。(当館注:支払い手段によっては別途手数料が発生する可能性あり。)
- ングラライ空港国際線到着ロビーの出口付近のカウンター(ルピア現金も可能)で支払う。
イ 支払い後、QR コード付きの「レヴィ・バウチャー(Levy voucher)」という支払証明が「Love Bali(ラブ・バリ)」システムから E メールで送信される。
在デンパサール日本領事館
ウ 徴収開始日 2024 年 2 月 14 日から実施。
上記のとおりとなります。
オンラインの場合は、手数料込みでRp154,500です。
当観光税は支払いが義務となりますが、自己申告制に加えて、入国~出国までに支払いの確認を必ずチェックされるわけではないということで、現状は支払いをしていない人も多くいるようです。
こちらの報道(2024年5月時点)によると、半数以上の外国人観光客が観光税を支払っていないとのこと。
外国人観光客はバリ島にお邪魔する立場ですので、バリ島のルールに従い、しっかりと払うべきと私は思います。
万が一、未払いでトラブルに巻き込まれたら、せっかくの旅行も台無しになってしまいますしね(;’∀’)
なお、観光税の免除規定もあり、対象者は次のとおりです。
手続きは、観光税の支払い同様、Love Baliで行うことができます。
次の者は観光税の支払いを免除される:
在デンパサール日本領事館
- 外交・公用ビザの保有者
- 輸送機関の乗務員
- KITAS または KITAP(※) の保有者(※当館注:VITASが含まれるのかあるいは7番目の「その他のビザ(商用ビザなど)の保有者」に該当するのか不明)
- 家族滞在ビザ(※)の保有者(※当館注:VITAS untuk Penyatuan Keluarga)
- 学生ビザの保有者
- ゴールデン・ビザの保有者
- その他のビザ(商用ビザなど)の保有者
また、料金を支払わない人に対しては次の処置がとられるとのことです。
徴収金を支払わない外国人観光客には、以下のような行政処分が下される。
在デンパサール日本国領事館
(1)口頭で注意され、「Love Bali(ラブ・バリ)」システムに記録される。
(2)外国人観光客国籍国の在外公館への処分書の通知。
(3)観光地でサービスを受けられない。
(4)出入国管理局に対して出入国管理に関する措置が申請される。(当館注:上記の行政処分の結果、実際にどうなるのかは不明)
私がネットで調べた限りでは、現状未払いで処分を受けた人は見つかりませんでした。
ただし、今後は観光地等でのチェックを強化していく方針とのことですので、確実な支払いと、支払い証明書の常時携帯をした方が良いと思います。
2、オンライン”Love Bali”での支払い方法
注意事項
①偽のサイトが存在するようです。
本物のサイトのURLは「https://lovebali.baliprov.go.id/home」です。
②決済途中でエラーが起きることがある。
こちらは在デンパサール日本領事館のサイトでも注意喚起がされています。
決済途中でエラーがおき、支払い証明書が送られてこないにもかかわらず、決済はされてしまう事象が発生しているようです。
私は、複数回申請をしておりますが、いまのところ起きておりません。
ネット情報によると、Love Baliのアプリから支払いを行うとエラーがおきる可能性が高いように思います。
アプリを使わずに、PCもしくはスマホから支払いを行うことをオススメいたします。
(私は、WindowsPC(Chrome)とiPhone(Safari)で支払いを行いました。)
いまのところ、明確な解決策はなく、証明書を得るためには、再度決済が必要になります。
ただし、決済完了の画面があれば、大丈夫との話もありますので、オンラインで支払いの際は、決済完了画面(証明書受領の手前)をスクショしておきましょう。
支払い手順
Love Baliでの支払い手順について説明します。
今回は、スマホ画面のスクショですが、パソコンでの支払い要領・画面も、ほとんど同じです。
①Love Baliにアクセス。
「Pay Tourist Levy」をクリック。
②決済方法を選択。
標準でクレジットカードが選択されています。
下部にスクロールすると、氏名等の情報入力欄がありますので、入力してください。
入力が終わったら、「Submit」を押します。
③確認画面が表示されますので、問題がなければ、「Continue」を押して進みます。
④クレジットカード情報入力画面になります。
番号、期限、セキュリティコードを入力して「Submit」を押します。
すると、日本円かインドネシアルピアを選ぶボタンが表示されます。(赤枠)
ここでは、インドネシアルピア(IDR)を選択した方がほとんどの場合で安くなります。
(日本円を選択すると為替手数料で多少高くなってしまいます。)
なお、VISAの場合は、こちらのサイトで現在の為替レートを確認することができますので、使ってみてください。
赤枠欄を選択し、メールアドレスを入力したら、「Proceed」を押してください。
⑤以下の画面が表示されれば、支払いは完了です。
下部にある「Download Levy Voucher」を押して支払い証明書をダウンロードします。
⑥こちらが支払い証明書です。
バリ島観光中は常に携行することになっていますので、スマホに保存するか印刷しておきましょう。
また、登録したメールアドレス宛にも、支払い完了のメールが届きます。
3、まとめ
Love Baliでの支払いはとても簡単でした。
複数人分の支払いを行いましたが、在デンパサール日本国領事館のWEBサイトの注意喚起のような手続きトラブル(決済されたのに、支払い証明書が送られてこない。)はありませんでした。
コロナ後は、インドネシア入国にビザ(約5,000円)の取得もしなければならず、コストが嵩んでしまいますが、バリ島にお邪魔させてもらう立場ですからしょうがないですね☺
なお、2024年10月以降、日本に対するビザ免除制度が復活するとの報道もありますので、乞うご期待です。
それでは、最後まで見ていただき、ありがとうございました。
インドネシアの観光ビザ取得方法についても記事を書いていますので、よければご覧ください(^^♪