今回、ポルトガルでレンタカーを利用することになり、
色々調べましたので、備忘録としてこちらに残しておきます。
これからポルトガル又はヨーロッパ圏内でレンタカーを利用しようと
お考えの方の参考になれば幸いです。
ちなみに、結論から申し上げると、ポルトガルでは日本の免許証のみで運転が可能ですが、
念のため、レンタカー会社(ハーツ)に確認をしたところ、国際運転免許証が必要とのことでした。
また、ハーツレンタカーで提供している「ハーツ運転免許証翻訳フォーム(HDLT)」についても、
ポルトガルは対応していないとのことです。
よって、通常通り国際運転免許証を利用することとなりました。
1,免許証について
2024年2月現在、ポルトガルで有効な免許証は、
①EU運転免許証(ポルトガル発行含む)
②国際運転免許証(日本国内発行の免許証携帯必須)
③OECD&CPLP加盟国が発行する運転免許証←New(2022年8月から)
となっております。
注目は③のOECD及びCPLP加盟国が発行する運転免許証。
2022年8月1日より日本を含む加盟国の運転免許証がポルトガル国内で、
有効となっております。
※OECD:Organaisation for Economic Co-operation and Development
CPLP:Community of Portugal Language Countries
なお、対象国及び条件は次のとおりです。
<対象国>
アンゴラ共和国、オーストラリア、ブラジル連邦共和国、
カーボベルデ共和国、カナダ、チリ、アメリカ合衆国、
アイスランド、イスラエル、日本、モザンビーク共和国、
ニュージーランド、英国、大韓民国、トルコ共和国、
サントメ・プリンシペ民主共和国、スイス連邦
<条件>
- 60歳未満であること。
- 免許証に記載されている車種をポルトガル国内で運転できる年齢になっていること。
- 免許証が有効であること。
- 免許証の発行又は最後の更新日から15年以上を経過していないこと。
- 免許証発行国が道路交通に関する条約に署名しているか、ポルトガルと二国間条約を締結していること。
- 免許証が、発行国で没収、停止、失効又は取消になっていないこと。
参考:Driving in Portugal:Is a foreign driver’s license valid?
上記の通り、日本の運転免許証を所有しており、条件に適合する場合は、
ポルトガルで運転する上で、国際免許証も免許証の翻訳も必要ありません。
有効期限が1年しかない国際免許証をたった1回の機会のために、
証明写真を用意して、休日を利用し免許センターに出向き、
2,350円の手数料を払う必要がないのは、非常に嬉しいですよね。
しかし、後日、予約したハーツレンタカーにメールで確認したところ、
国際免許証が必要と言われてしまいました、、、
一部の国では国際運転免許証なしでレンタカーを利用できます。
出典:ハーツレンタカー
オンラインで完結するのでかなり便利だと思います。
2,ポルトガル(リスボン)のレンタカー会社
ポルトガル(リスボン)には、多数のレンタカー会社があります。
今回、調べたいくつかのレンタカー会社を紹介いたします。
・Hertz Rent A Car(ハーツレンタカー)
全世界に展開しているので、知っている方も多いと思います。リスボンにも2店舗ありました。(空港近くと市内中心部)
予約も日本語サイトから可能で、海外レンタカーの予約についても、
日本語のサポートセンターが対応してくれます。
また、標準付帯の保険(CDW,TP)に加えて、万が一の事故の際に、免責額がゼロとなる
”Super Cover”も設定されており、安心です。(金額は車種により異なり、€23.37から)
なお、標準付帯の保険では、ウィンドガラスとタイヤの保証がされないことから、
別途、”Windscreen Cover”保険があり、€9.84から加入できます。
☆重要☆→お持ちのクレジットカードの優待で10%OFFになる可能性があります!
「クレジットカード名+ハーツレンタカー」で検索してみてください。
提携クレジットカードの一例:三井住友カード、エポスカード、セゾンカードなど
・Europcar
こちらも全世界で展開している大手レンタカー会社です。リスボンには10店舗ほど確認できました。
上述のハーツレンタカーと比べて、良いと感じた点は、
予約プランがわかりやすく、最初から免責ぜロのプランを選べるところです。
出典:Europcar
ハーツレンタカーではその様なプランはなく、
別途オプションの保険(Super Cover等)をレンタカー貸出日当日に、
現地カウンターで手続きする必要があります。
・SIXT(シクストレンタカー)
恥ずかしながら、今回リスボンでのレンタカーを探すまで知りませんでしたが、
ドイツで創業し、全世界に展開している会社のようです。
なお、日本国内に店舗はありませんが、オリックスレンタカーと提携しており、
SIXT経由でレンタカーの利用もできるみたいです。
また、ANAとも提携があり、1回の利用で350マイルが付与されたり、
ダイアモンド・プラチナ会員に対しては割引制度もあるようです。
詳細はこちらから
リスボンでは5店舗が確認でき、市内の立地が良い場所にも店舗がありますので、
検討の価値ありです。
他にも、日本にもあるバジェットレンタカーやその他多くのレンタカー会社がありますので、
ポルトガルでレンタカーの利用をお考えの際は、お調べください。
なお、KAYAKなどのメタサーチサイトを使うと、
楽に探せると思います。
3,車種について
ポルトガルでは、マニュアルトランスミッション車が主流です。
ハーツの例を挙げると、25車種中、11車種がマニュアル車でした。
レンタル料が安い小型車は、ほとんどマニュアル車で、
高級車はオートマチック車の傾向があります。
なお、多くの店舗でFiat 500が一番安い車種でした。
日本ではおしゃれな車として認知されているので、
そのような車に安く乗れるのはとっても良いですよね!
出典:FIAT
他には、ヨーロッパらしく、ルノーのClio、Capturや、
日本で見ることはまずない、スペインの自動車メーカー”Seat”のIbizaなどがありました。
出典:SEAT
4,交通ルールについて
ポルトガルの交通ルールの特徴は次のとおりです。
- 右側通行 他のヨーロッパ各国と同じく右側通行です。 高速道路では左車線が追い抜き車線となっております。
- ラウンドアバウト 日本にはほとんどない、ラウンドアバウトがたくさんあります。
- 赤信号+青の矢印 日本と同じく、矢印の方向に進むことができますが、
- スピード制限について 基本的に、街中50Km、郊外90Km、高速道路100km/120Kmです。
- 高速道路の支払い方法について 高速料金の支払い方法は、「Via Verde」、「CTT払い」と「料金所払い」があります。
ラウンドアバウトに入るときは、中にいる車が優先です。
出るときは、右ウインカーが必要です。
こちらにわかりやすい動画がございました。
参考:HOW TO DRIVE IN PORTUGAL(RULES,ROUNDABOUTS & MORE!)
信号で一旦停止し、交差する道路に車がいないかを確認する必要があります。
【Via Verde】
日本でいうETCのことです。
レンタカーにオプションで付けることができます。
ない場合もあるみたいなので、必ず必要な方は、事前に確認した方が良いかもしれません。
高速道路出口には、ETCレーン同様、Via Verdeレーンがあります。
【CTT払い】
高速道路にはナンバープレートを読み取るカメラが設置されており、
高速道路を利用後に郵便局またはその他のPayshopに行きナンバープレートを伝えると、
料金を教えてくれるのでその場で支払うことができます。
※その他のPayshopでは、正しい料金の把握ができない場合があるみたいです。
なお、利用後48時間以降から支払可能で、その後5日以内に払う必要があります。
レンタカー利用後、2日以内に出国する場合は、この方法では支払できませんので、
気をつけましょう。
こちらのサイトで、ナンバープレートを入力すると未払額の確認ができますが、
レンタカーの場合はできないかもしれません。
https://www.pagamentodeportagens.pt/PPP_Portal/PPPHome.aspx
【料金所払い】
料金所が設置されている場合は、日本と同様、現金で支払うことができます。
ただし、料金所がない場所も多いようです。 高速道路入口にこの看板がある場合は、現金払いは不可です。
最後に、在ポルトガル日本国大使館のサイトに、
ポルトガルの交通事情について書かれたページがありましたので、参考にどうぞ。
ポルトガルの交通事情/在ポルトガル日本国大使館