【中国高速鉄道】広州南➡昆明南の乗車レビュー #車内からマクドナルド頼める! #G列車 #復興号 #高鉄 #乗り方

復興号

広州南駅から昆明南駅まで中国高速鉄道G列車(日本で言うのぞみ)に乗車してきました
乗車時間は6h35mで、終点の昆明南駅までは、途中停車駅がわずか2駅と驚きの飛ばし具合でした。

また、車内はとても快適で、フードデリバリー先進国の中国らしく、車内からスマホで注文し、次の停車駅で席まで持ってきてくれるというサービスもありましたΣ(・ω・ノ)ノ!

今回は、広州南駅~乗車~昆明南駅まで一連の流れなどを紹介いたします。

なお、チケットの購入方法については、こちら↓↓の記事でご紹介していますので、参考にどうぞ。

【関連記事】
【中国高速鉄道】チケット予約・購入方法 #12306 #Trip.com #14日前から #会員登録の方法もご紹介

1、今回乗車した中国高速鉄道(通称:高鉄)について

列車タイプ

高鉄は、日本の新幹線同様、スピードや停車駅によって3つの列車タイプに分かれています。

  • G列車:新幹線で言うと、のぞみ号的存在。最も高速で最高速度は時速300キロ以上で、主要駅に停車します。1等席(日本のグリーン車)・2等席(指定席)・立席(自由席)に加えて、フルフラットにできるビジネスクラスの設定があります。料金は最も高額ですが、長距離路線においては所要時間がかなり短くなるので、人気も高く、路線によっては発売開始日(基本は15日前)に売り切れることもあります。
  • D列車:こちらはひかり号的存在。最高速度は時速250キロで多くの駅に停車します。1等席・2等席・立席の設定があり、ビジネスクラスはありません。ただし、北京~上海などの一部列車には、軟臥(A寝台)や個室寝台車両の設定があります。
  • C列車こだま的存在。最高速度はD列車よりも遅く、時速200キロです。1等席・2等席・立席の設定があります。こちらは、短距離の路線で運行されています。

今回、私が乗車したのは、G列車です。
全区間で250キロ~300キロで走行していました。
なお、当区間のG列車は需要があるらしく、チケット発売日(15日前)には売り切れていました。
(私は、滑り込みで何とかGETすることができました。(12306経由))

車両の種類

中国高速鉄道を利用される方は、G列車もしくはD列車が多いかと思いますので、この2タイプに絞ってご紹介いたします。

車両の種類は大きく分けて「和諧号」「復興号」です。
一口に和諧号と言っても、8種類ぐらいありますが、簡単に言うと和諧号が旧モデルで、復興号が新型モデルです。

和諧号

画像:MNXANL – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=49667406による

2007年の高速化とともに、日本・ドイツ・フランスの技術移転を基に導入された車両。
営業開始から10年以上経過し、少し年期が入っています。

復興号

こちらは、2017年から運行されている中国国内で開発された新型車両です。
復興号もいくつか種類がありますが、一番速い車両は最高速度が時速350キロです。
私が今回乗車したのも、こちらの復興号になります。

路線について

画像:Howchou, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons

今回乗車したG408号車は、始発の香港西九龍駅から終点の昆明南まで、以下の路線を経由しました。

2、乗車レビュー

広州南駅から乗車

広州地下鉄2号線で広州南駅に向かいました。
Trip.comで購入した場合も、12306で購入した場合も、チケットパスポート番号と紐づけされているので、紙のチケットと引き換える必要はありません。
ですので、出発の1時間程前に着けば十分です。(なるべく早く着いた方がベターなことは間違いありません。)

広州南駅のコンコース(改札階は2階?3階?にあります。)


改札内に入る際は自動改札と有人改札がありますが、パスポートだと上手く反応しませんでしたので、「人工验证」と書かれた有人改札に行きました
チケットを見せる必要はなく、パスポートを係員に手渡すだけで終わりました。
その後、手荷物検査をして、改札内に入ります。
(飲み物の持ち込みも可能です。)


改札内はかなり広いです。
多くの飲食店、コンビニ、お土産屋さんがありました。
スターバックスやマクドナルドなどの外資系チェーン店から、CHAGEE・HEY TEAといった中国で人気のチェーン店もあります。




大きなモニターには列車の状況が表示されています。
左側のモニターは、少し先の時間の列車の状況で、「正在候车」(列車到着待ち)と表示。
右側のモニターは、到着済みの列車に関する情報で、赤文字が「停止检票」(改札クローズ)、緑文字が「正在检票」(改札中)です。
なお、列車出発15分程度前に、改札がオープンし、出発4分前に改札がクローズします。


改札の前の様子。
出発の20分程前から並びだしました。


改札を抜けると巨大なプラットフォームが現れます。


乗車する列車が到着しました。

いざ乗車

今回は、2等席(新幹線でいう指定席)を購入しました。
香港西九龍駅から深センなど大都市を経由してきているので、すでに乗客がたくさんいます。
上の手荷物棚もいっぱいで、自席の上は利用できませんでした。


新幹線と同じく、車両の端に電光掲示板があり、出発地、次の停車駅、外気温と現在の速度が表示されています。


ちなみに、香港西九龍駅から私が乗車した広州南駅までは、わずか1時間です。


車内にはお馴染みの給湯設備がありますので、いつでもカップ麵を楽しめます。
持ち込みしている人も、かなりいました。


トイレは中国式と洋式があります。
綺麗さは、まあまあといったところでしょうか。

洋式↓


中国式↓


今回利用していませんが、車内販売もありました。
20分くらいの頻度でカートがまわってきます。

1時間ほど走ると、変わった山々が出現しました。
「山」の漢字の由来を、身をもって理解することができました。


仙人でも住んでいそうな風景です( ゚Д゚)


この頃は、時速270キロ~295キロくらいで、ひたすら走行してます。
先ほど載せたタイムテーブルを見ていただければわかりますが、大体2時間に1回しか停車しませんので、その間は300キロ弱で走行しっぱなしです。

なお、走行区間の5分の2くらいはトンネル区間でした。
トンネル内も携帯の電波は比較的繋がっており、移動中も快適にネットができました。
乗り心地も、騒音・振動ともに少なく、かなり良いです。

フードデリバリー(12305ミニアプリ)

昆明南駅のひとつ手前の駅、貴陽北駅で到着したときに、乗務員の方が隣に座っていた方のもとに、これを届けに来ました。

マクドナルド!!


調べてみると、マクドナルドに限らず、停車駅周辺の飲食店にアプリで注文することができ、座席まで持ってきてくれるサービスがあるようです。

使い方ですが、アリペイ(支付宝)の12306(中国高速鉄道の公式)ミニアプリから可能です。

【関連記事】
中国旅行で必須のアプリ5選!#Alipay #高德地図 #TunnelBear #WeChat #DiDi #中華人民共和国

①アリペイのホーム画面上部の検索窓で「12306」と検索します。


②ミニアプリ「鉄路12306」が出てきますので、選択します。


③下部の「出行服务」を押します。


④上部に表示されている赤枠の部分を押します。


⑤乗車日・便名を入力して検索すると、配達可能な停車駅が表示されるので、希望の駅を押すと、その駅で受け取り可能なお店が一覧で表示されます。
注文時に座席番号を入れる画面がでてきますので、注文を完了すれば、あとは来るのを待つだけです。
停車までの時間が足りないと注文できませんので、早めに注文した方が良いです。一応。前日でも可能みたいです。

昆明南駅に到着

高架橋がすごい。


中国高速鉄道は日本の新幹線と異なり、2等席は、立席(自由席)と同じ車両になります。
各シートにシート番号が記載されているのですが、その番号の横にランプがあり、これで指定席の乗客がいるのか、空席なのかを判断できます。

赤色:乗客あり
橙色:次の駅から乗客あり
緑色:空席(立席の乗客が利用可能)
といった感じです。


さて、6時間半の乗車も、あっという間に終わり、昆明南駅に予定時刻より5分程早く到着です。
標高1800mに位置する昆明は、電車を降りたすぐから、肌寒いです。


時刻は20時前。昆明南駅で夕食をいただこうと思っていたのですが、お店が全然ありませんでした。
昆明南駅は、地下鉄1号線と4号線が接続しています。
昆明市中心部へは1時間弱です。


今回私は、昆明南駅の近くのホテルに泊まりました。

昆明南駅周辺のホテルをお探しの方は、是非こちらを検討してみてください!
立地も部屋も、サービス(昆明南駅までの送迎サービス有)も、もちろんコスパも最高なホテルでした!!
(↓↓クリックでページに移動します。)

3、まとめ

今回は、6時間半と長旅でしたので、快適に過ごせるか少し不安な面もありましたが、実際は”かなり”快適に過ごすことができました。
車内も綺麗で静か、座席も日本の新幹線と変わらぬ快適さでした。(座席にはUSBポートもありました。)

さらに、車内からフードデリバリーが頼めるなど、驚かされるサービスもあり、また乗りたいと思える体験でした。

中国高速鉄道を使った旅行を検討中の方は、是非トライしてみてくださいね!

最後まで見ていただき、ありがとうございました☺