【2024年5月最新】万里の長城(八達嶺長城)の行き方・チケット購入方法・料金について #オススメは高鉄! #バスも快適です♪ #北京 #中国

万里の長城_八達嶺長城

1,万里の長城とは

万里の長城は、渤海湾沿岸からゴビ砂漠まで全長約6000kmといわれる長大な防壁として築かれた。その起源は春秋時代(紀元前8世紀~同5世紀)にさかのぼり、紀元前3世紀に秦の始皇帝が北方民族の侵入に備えて修築し、さらに西方に延ばした。現在残っている長城はほとんどが明代のものである。

UNESCO:https://whc.unesco.org/ja/list/438

このように万里の長城は6,000㎞と非常に長く、万里の長城といっても様々な観光地があります。
今回ご紹介するのは、もっともアクセスがしやすく、観光客が多い八達嶺長城(Badaling Great Wall)と言われるところです。
ここは、ほぼ頂上までケーブルカー(ロープウェイ)がありますので、体力に不安がある方や時間に余裕がない方でも、簡単に万里の長城を訪問することができます。
公共交通機関でアクセスできるのも、この八達嶺長城のみですので、一般的にはこちらを訪れることになるかと思いますが、その反面、中国の長期休暇に重なると、身動きが取れないほど大混雑するようですので、訪問をお考えの際は、中国の休日に重なっていないかお調べすることをオススメします。

なお、八達嶺長城の次に人気なのが、慕田峪長城(Munianyu Great Wall)で、アクセスがあまり良くないため、基本的にはツアーを申し込んで訪れることになりますが、混雑は前述の場所に比べて少なく、万里の長城の保存状況も良いみたいなので、中国に慣れている方はこちらを検討してみるのも良いかもしれません。

2,八達嶺長城へのアクセス方法

交通機関を使ってのアクセス方法は主に3つあります。
一番オススメなのが、高鉄(高速鉄道)を使った方法。
一番安いのがバスを利用した方法です。
今回私は、行きに高鉄、帰りにバスを利用しました。
後述のS2トレインについては、ネット等で調べた情報になりますので、予めご了承ください。

①高鉄を利用する方法|所要時間1時間|料金約25元+地下鉄

2019年12月に八達嶺長城駅(八达岭长城站)が開業し、高鉄(高速鉄道)で行くことが可能になっております。
以前まではS2(黄土店駅~八達嶺駅)で1時間半かかっていましたが、高鉄では清河駅~八達嶺長城駅を最速約20分で移動することが可能です。

高鉄乗車駅

北京北駅(Beijing North)または清河駅(Qinghe)から高鉄に乗車可能ですので、地下鉄などを使いいずれかの駅に行く必要があります。
(各駅への行き方)
北京北駅:地下鉄2・4・13号線が乗り入れる西直門駅と同じ敷地にあります。
清河駅:地下鉄13号線・昌平線が乗り入れをしています。北京市中心から見ると当駅の方が北京北駅よりも北にあります。

時刻表

(2024年5月現在の時刻表です。変更等もあると思いますので、ご自身でもお調べください。)
【北京市内⇒八達嶺長城】


【八達嶺長城⇒北京市内】


北京北駅よりも清河駅からの方が圧倒的に本数が多いです。

チケットの買い方(私は今回、北京北駅を利用しました。)

①まず高鉄の改札内に入ります。
北京北駅の場合は、「高鉄」と書かれた厳重に警備された入口がありますので、警備員に対し、高鉄に乗りたい。チケットはこれから買うと伝えてパスポートを見せると、手荷物検査の上で、高鉄のプラットフォーム内に入れます。(普通は中国の身分証を入口の改札にかざして入ることになっています。)
※写真は改札内から撮ったもの。


②改札を抜けたら、エスカレーターで上層階にあがってください。


③上の写真でいうと、右下の方角にチケット売り場がありますので、「行き先・時間・希望の座席クラス・人数」を伝えて、パスポートを渡します。
購入可能なチケットをディスプレイに表示してくれますので、中国語がわからなくても大丈夫です。
金額は1等席が38元(約760円)、2等席が25元(くらい。。記憶が定かじゃないです。)でした。
(清河駅~八達嶺長城駅間は、1等席26元、2等席26元からありました。)


私は12時30分の電車に乗るために、11時50分頃に行ったのですが、その時には2等席チケットは売り切れており、1等席しか買えませんでした。
ちなみに、1等席は新幹線でいうところのグリーン車、2等席は指定席になると思います。

クレジットカード決済端末がありましたが、日本発行のクレジットカードは利用できませんでしたので、アリペイで支払いを行いました。

なお、自動券売機もありますが、中国の身分証がない外国人旅行者は使えません。
ただし、電車の時間と空き状況は確認できますので、カウンターに行く前にこちらで電車を確認、スマホで写真を撮って、これ下さいと伝えるのも良いかもしれません。


チケットを購入するとチケットをもらえます。
QRコードが印字されていますが、こちらのチケットを提示することはありませんでした。
パスポートで管理されているようです。


④電車出発時間の30分前から電光掲示板で入場の案内がされますので、チケットに記載された検票口(改札)に行きます。(私のチケットの場合は、6番検票口で下の階にありました。)
検票口では、パスポートを係員に渡すと、機械で読み取ってくれて改札内に入ることができます。


⑤指定された電車に乗ります。北京北駅の場合は、始発駅だったためか、出発時間の20分前には余裕で乗ることができました。




1等席はこんな感じで、とても快適でした。
途中で記念メダル?の車内販売がありました。


1等席の上に、ビジネスクラスもあるようで、こちらはフラットになるみたいです。


快適な旅も30分ちょっとで終了です。
あっという間に八達嶺長城駅に到着。


地下102mに位置している世界一深い高速鉄道の駅だそうです。
エスカレーターがとても長いです。


⑥地上に出ると改札があります。ここでは自分自身でパスポートを改札にかざして退場しました。
改札を出ると、すぐ目の前にケーブルカーのチケット売り場があります。
チケットの買い方については後述します。

高鉄を利用する場合の注意点

予定が詰まっている方は、行きのチケットを購入する際に、帰りのチケットも購入した方が良いです。
八達嶺長城から北京に戻る午後の電車は本数が少なくなります。
私は、14時30分頃にチケット売り場を訪れたところ、17時過ぎの便しか空きがありませんでした!
(したがって、高鉄を諦めバスで戻りました。)

②バスを利用する方法|所要時間3時間弱|料金5.5元+地下鉄

満席で帰りの高鉄に乗れませんでしたので、バスで戻りました。
よって、これから紹介するのは、八達嶺長城から北京市内になります。
バスは高鉄や後述のS2トレインよりも本数が格段に多いですので、時刻表などはそこまで気にしなくて大丈夫かと思います。

バスの種類について

919番880番が八達嶺長城まで行きます。
(一般的には877番のバスも有名みたいですが、今回ご紹介は割愛させていただきます。)
私が利用したのは880番のバスで、八達嶺長城から昌平(ここで昌平線に乗れます。)を経由して、朱辛庄駅(Zhuxinzhuang)で下車。朱辛庄駅からは地下鉄8号線に乗車し、北京市内に向かいました。
919番のバスの場合は、地下鉄2号線の積水潭駅(Jishuitan)隣接の徳勝門(Deshengmen)バス停まで行くようです。

880番バス(八達嶺長城~北京市内)

高鉄の八達嶺長城駅を徒歩で下ると無料のバス乗り場があります。(目印は巨大スクリーン)
このバスに乗って、北京市内まで行くバスが発着するバス停まで移動します。




行き先は1か所しかないみたいなので、来たバスに乗ります。
とても快適なバスです。


バスを降りたら、200mほど戻る形で進むと、左手に八達嶺(八达岭)のバス停が出てきます。
こちらのバス停から919と880のバスが出てますが、北京と反対方面に行くバスもありますので、気を付けてください。北京方面は奥のバス停です。


880番のバスに乗車。
乗車時は、アリペイを使いました。
アリペイは通常の決済QRコードではなく、ホーム画面にある「Transport」⇒バスのQRコードです。
事前に設定が必要ですので、乗る前にしておいてください。

なお、乗るときと降りるときの2回、バス出入口にある機械でQRコードをスキャンします。


1時間半ほど乗車して朱辛庄駅到着です。
窓が開いていたのですが、風が気持ちよく予想以上に快適に過ごせました。
なお、高速道路を走行しましたが、シートベルトは故障しておりました。
下車時は、日本のバスと同様、手すりに取り付けられているボタンを事前に押します。
バスが止まったら、出口にある機械にQRコードをかざして降車。
八達嶺⇒朱辛庄駅(距離は約50KM)で5.5元(100円ちょっと)でした。安い!!


朱辛庄駅からは地下鉄8号線で北京市内に向かいました。
北京中心地まで5元くらいですので、八達嶺長城から北京まで300円未満で移動することができました。
時間がある方は、バスもオススメです。

③S2トレイン|所要時間2時間~|料金7元+地下鉄

近郊電車のS2トレインです。
高鉄ができる前は、八達嶺長城に行くメインの交通手段だったようです。
高鉄は八達嶺長城駅に停車しますが、S2トレインは八達嶺駅に停車します。
八達嶺長城(南口)からは少し離れています。八達嶺長城駅から徒歩20分弱くらい。

今回、時間の関係で乗車できませんでしたが、駅は行きました。
途中で、白タクの人に「電車ないよ。北京市内まで像の檻(オリンピックスタジアム)を通って、160元で連れてくよ。」と結構しつこく営業をかけられましたので、駅に向かう際はお気を付けください。

なお、北京市内の出発駅は黄土店駅(Huangtudian)です。
地下鉄8号線と13号線の霍営駅(Huoying)が隣接しています。

料金は、ネット情報だと7元(値上がりしているかもしれません。)。
黄土店駅から八達嶺駅までの所要時間は約1時間半です。
本数は、1日10本以下みたいです。

この方が動画で紹介しているように車窓からは素晴らしい景色を楽しめるみたいですので、私も乗りたかったのですが、、残念。。。
The S2 Train Line, China’s Most Picturesque Railway (for 4 Weeks a Year!)|The China Traveller

3,八達嶺長城のチケットについて

八達嶺長城には北口と南口がありますが、今回私は南口を利用しました。
高鉄を利用する場合は、駅出てすぐ南口ですので、こちらを利用するのが一般的だと思います。
なお、徒歩の場合は、男坂と女坂の2つのルートがあります。(男坂の方が急坂とのこと)
私は疲労を懸念し、往復ともケーブルカーを利用しました(;^_^A

ケーブルカー(ロープウェイ)チケットの購入方法|料金140元(往復)

高鉄八達嶺長城駅を出るとすぐ、チケット売り場があります。


片道100元、往復140元です。
アリペイで支払い可能です。


Cable Car乗り場までは、案内も多いのですぐにわかると思います。
ケーブルカーチケット売り場から5分ほど歩くとケーブルカー乗り場です。


建物に入ると改札のようなところがあるのですが、こちらで万里の長城への入場券を購入する必要があります。
1人40元です
。こちらもアリペイでOKでした。

その後は、ケーブルカーのチケットを見せて、そのまま乗車です。


ケーブルカーを下車して、15分程急坂を登っていくと、北八楼につきます。
ここは八達嶺長城で一番高い場所だそうで、海抜1015Mに位置しています。
当日は、ガス?黄砂?がかかっていましたが、空気が澄んでいる日には、素晴らしい眺望を体験できると思います。


そこから北五楼の途中まで向かい、引き返して戻りのケーブルカーに乗車です。
滞在時間は40分ほどでした。
途中、何ヵ所か売店もありましたので、ここでお昼を食べたり、ちょっとした休憩をするのも良いと思います。

4,まとめ

今回、行きは高鉄、帰りはバスを利用しました!
万里の長城では、往復ともケーブルカーを利用し、かかった費用は以下のとおりです。

行き:高鉄(北京北駅~八達嶺長城駅) 38元(1等席)+地下鉄4元
万里の長城ケーブルカー:140元(往復)
万里の長城入場料:40元
帰り:880番のバス(八達嶺~朱辛庄駅):5.5元+地下鉄4.5元
合計:232元

ケーブルカーが少し高めですが、削減できた時間と疲労を考えれば、安いものだと思います。
でも、徒歩で登れば、かなりお安く行けるので、体力に自信がある方は是非挑戦してみてください。

いかがでしたでしょうか。
道中の交通手段も、もちろん万里の長城も全てにおいて楽しく、北京に行った際は、訪れることをおススメします。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。
参考になれば幸いです(*’▽’)