【中国・昆明】1日観光・地下鉄・ショッピング・食事

この記事では、中国・雲南省の省都である「昆明市」を1日観光した際に訪れた場所・食事・移動方法等についてご紹介いたします。

1、昆明市について

中国南西部、雲南省の省都であり約860万人が居住する昆明市は、標高約1900mの高原に位置しており、年間平均気温は約15度で、四季を通じて快適に過ごせるため、「春城(春の都市)」の愛称で親しまれています。
また、漢民族の他、ダイ族、イ族やハニ族など多くの民族が居住する街としても知られ、上海・北京とは違った雰囲気の都市でもあります。

日本からのアクセスは、成田空港から直行便が毎週月曜日に1便、中国東方航空が飛ばしているのみで、基本的には乗り継ぎが必要なため、日本人観光客はほとんどいなさそうです。ただし、中国ラオス高速鉄道が開通し、昆明は始発駅となっているため、ラオスへアクセスする方の玄関口として日本人の訪問が増えそうなのに加え、気候も良く街も綺麗で、ほどよく栄えており、地下鉄も整備されて便利な昆明は今後人気が出てくるのではないかと思っています。

2、市内の移動手段

地下鉄

<画像:昆明地鉄>

昆明市には、地下鉄が1号線~6号線まであります。
高速鉄道が停車する「昆明駅」及び「昆明南駅」、そして昆明空港「機場中心」と、ほとんどの場所へ地下鉄で移動することができます。
また、Alipayアプリを使えば、乗車券を買わずにQRコードをかざすだけで乗車ができるので、とても便利です。
しかも、料金もとても安いです。


Alipayを利用して地下鉄に乗車する方法についてはこちらの記事をご覧ください。

タクシー

中国はタクシーもとても安く、アプリでさくっと呼べるのでかなり便利です。
私は、Alipayアプリ内の「DiDi」ミニアプリを利用しています。

流しのタクシーより、DiDiを使うことを強くオススメします!

3、私の昆明1日観光ルート

今回宿泊したホテル

私は今回、昆明南駅近くにある「Hampton by Hilton Kunming South Station」に宿泊しました。


昆明のホテルはここしか利用したことはありませんが、昆明南駅で宿泊するならこのホテルをオススメします!
設備よし。スタッフ良し、立地よしで最高です。
しかも、1室1万円以下と信じられないくらい安いです。



部屋はこんな感じで、とても綺麗で広いです。

ホテル周辺(昆明南)

ホテル周辺には屋台や飲食店が意外にもたくさんありました。


昆明はきのこが有名だそうで、キノコの火鍋のお店。


屋台が連なっており、人もたくさんいました。


鶏肉の炭火焼。確か1本8元(約160円)。
結構ボリュームがあって、とても美味しかったです。


人気の炒米線店。(タイのパッタイみたいな感じ)
好きな具材を指定して作ってもらうシステムでした。


私の順番が来たところで、位置変更。


確か15元くらい。(約300円)
こちらも想像以上にボリュームがあって、とても美味しかったです。
(ホテルに持ち帰って食べました。)


ローカル向けの食材屋さんや携帯ショップもあり、とても賑わっていました。

(翌朝)ホテルから「東風広場駅」へ

10時ごろに昆明南駅から地下鉄1号線→2号線を乗り継いで「東風広場駅」に行きました。
地下鉄乗車時間は1時間ほど。


地下鉄駅から地上に出たところ。
想像以上に都会で驚きました。


この辺で恐らく一番の商業施設「恒隆広場(Spring City)」
とてもスタイリッシュで近代的な建物。


ショッピングモール内部


高級ブランド店もたくさんあります。
トイレもとても綺麗でした。

昼食@利茶厅妙手港茶

お昼ご飯はショッピングモール内にあった飲茶のお店にきました。


高級ショッピングモール内のお店とあって、とても綺麗です。


品数もとても豊富です。料金もかなり安いのでは。


エビの素揚げ(69.9元)
さっくさくのエビがたくさん入っていて、程よくスパイシーな味付けが最高でした。


牛肉の甘たれ炒め?(33.9元)
これも美味しかったです!さっきのエビもそうですが、量が結構あって、ご飯も頼んだのでかなりお腹いっぱい。
ごちそうさまでした!

西山森林公園へ(龍門)

お昼ご飯の後は、本日のメインである「西山森林公園」に向かいます。

「龍門(りゅうもん)」は、中国・雲南省昆明市の西山森林公園に位置する、山の崖に刻まれた石窟や道教建築群です。昆明市の中心部から約15キロメートル西に位置し、有名な滇池(てんち/ディエンチー湖)の西岸にあります。
西山森林公園は、山・森・寺・湖が一体となった景勝地で、龍門はその中でも最も人気が高い見どころです。


● 歴史と建築
龍門は、清の時代(18世紀頃)に、道士たちによって山の岩肌に直接彫り込まれて造られました。
龍門全体は、石の階段、洞窟、小部屋、石像、仏像などから成り立っています。
石刻には「龍門」などの文字が刻まれており、道教に関する多くの神様やモチーフが描かれています。
● 彫刻と石碑
入り口には「達天閣」などの文字が刻まれた門があり、両側には「名山」「石室」「天臨海鏡」などの文字が彫られています。
魁星(文運を司る神)、文昌帝君(学問の神)、関聖帝君(忠義の象徴・関羽)など、道教の神々の像も見られます。
● 景観と体験
龍門からは滇池や昆明市街地を一望でき、絶景スポットとして知られています。
崖に沿って造られた「空中回廊」や「懸崖の歩道」を歩くスリルも魅力。
龍門は崖の中腹にあり、滝や泉、石段などの自然景観とも調和しています。

●「登龍門」の語源との関係性
語源となったのは、黄河中流にある「龍門峡」であるため、当地が語源ではないですが、縁起の良い場所として知られているようです。

東風広場駅からは、地下鉄3号線に乗って1本。終点「西山公園駅」が最寄りです。
約30分の乗車です。


駅を出ると、公園入口までの沿道にたくさんのお店が並んでいました。


昆明市街地を見渡せる展望台も


展望台のすぐそばにチケット売り場がありました。(右手の小屋)


料金表
私が訪れたときは、ロープウェイが点検中でしたので、入場料+往復バス+電動カートのプランで75元/人(1,500円)でした。


黄色(右側):バス
赤色:電動カート
黄色(左側):徒歩(途中に龍門があります。)
青色:ロープウェイ(私が行ったときは点検期間で休止中)


今回は、バス・カート・徒歩で龍門まで行って引き返す予定です。
ちなみに、全行程を徒歩で行くことも可能ですが5時間くらい?かかると思います。

バス乗り場は、チケット売り場の横にある階段を上って、道路に出たら左の方に少し歩くとあります。




チケットは、バスに乗るときに提示します。
公園入場、カートと帰りのバスでも利用するのでなくさないように気を付けます。


細い参道を結構なスピードで駆け上がっていきます。(15分)
乗り物酔いしやすい方は要注意です。


無事に到着。
道が分からないので、周りの乗客についていきます(;^_^A


公園入口に到着しました。
ここでもチケットを提示する必要があります。


公園マップ
現在地は、「景区北門」と書かれたところです。


少し進むと電動カート乗り場がありました。
カートに乗らず歩いている人も結構多かったです。


テーマパークのアトラクション感


5分程度で降車。
ここから徒歩です。


急な階段を20分超歩きますので、歩きやすい靴が良いです。
間違ってもヒールでは来ないでください( ゚Д゚)


滇池が目下に広がります。
かなりの高さです。地震が来たら大変です…
多くの観光客の通行によって磨かれた階段がとても滑りやすいです。


かなり急な下りの洞窟

甲子歳春,余与組織造雲窟者曹宏開,
嵗小石林常院區工程親殫時宜,
適遇工人晝夜織岩,兩百丈窿工,
向國廟成祥後,龍門石徑可直之。
道既成,洞復啟,余情憶可記之。

(日本語訳)甲子の年の春、私は雲洞を築いた曹宏氏と共に、
年ごとの小石林の院区の工事を手がけ、その時機を見計らい、
ちょうど岩を刻む工人たちが昼夜作業をしていた。
およそ200丈(約660メートル)におよぶ洞窟の工事が完成し、
国家の寺廟が完成して吉祥を得た後、龍門までの石の小径が通じた。
道が整備され、洞窟も再び開かれたため、私はこの情景を記録することにした。

ちなみに昆明は、高原に位置する標高の高い街。
ここ西山森林公園は更に高い。いつもより息が上がります。


目的の龍門に到着!
たくさんの人で賑わっていました。
中国らしい音楽も流れていて、とても良い雰囲気です。


しかし相当な高さ。
こんな場所を削って龍門を作ったことに驚きです。


門の下についている丸いところを触るとご利益があるとされているようです。


崖っぷちの帰路につきます。
下りのため、行きよりも少し早く、20分くらいで降りれました。


行きと同様、カートとバスを乗り継いで、地下鉄駅まで戻ってきました。
3時間ほどの滞在でした。

昆明市中心地へ(南屛街・五华区步行街・南强街)

西山公園駅から地下鉄3号線に乗車し、五一路駅で下車。


少し歩くと大型ショッピングモール「顺城购物中心」がありました。
とても洗練された施設で、Apple昆明の他、MUJI等の日系店舗も入っていました。




昆明の呈貢区斗南街道はアジア最大の生花市場として知られ、2024年には141億本も売買が行われたそうです。「花の街」の名の通り、鮮やかな花のオブジェが所々に置かれ、爽やかな雰囲気を醸し出しています。


ショッピングモール内。
この先に無印良品はなく、トイレがありました。
なぜ無印良品の装いをしているのかは不明。


少し歩くと、南屛街の入り口が見えました。


反対側の小道も賑わっています。


四方に大きなショッピングモールがあります。
上海ほど人は多くなく、とても歩きやすいです。


こんな感じのかわいい通りもありました。
手作りアクセサリー屋さんなど、こじんまりとしたお店が立ち並んでいます。


すぐ裏には、中国を代表するコーヒー・ティーショップが勢ぞろいです。
正直、昆明がこんなに洗練された街だとは思いもしませんでした。


中国っぽい洒落た飾りの通りも。




食べ歩きができるお店もたくさんありました。


ローカル食堂が密集している「祥云美食城(南强步行街店)」


ここに来れば昆明料理が楽しめそうです。


ストリートキノコ料理
本当は昆明で松茸を食べたかったのですが、シーズンじゃないみたいで断念しました。


ぶらぶらしていると良い時間になったので、昆明南駅のホテルまで帰宅。
途中、タイのナイトマーケットと比較にならない大きさのマーケットを発見。
調べてみると、「俊发·新螺蛳湾国际商贸城」というマーケットで、国家级市场采购贸易试点として国家的なプロジェクトの実験場ともなっているようです。


ちなみに、テナント数は40,000弱、取り扱い商品数は170、一日の来場者数は20万人と化け物級の市場みたいです。

4、まとめ

初めての昆明でしたが、想像していた以上に都会で洗練されている都市でした。
ただし、気候は過ごしやすく、人も多すぎなく(最近の日本の大都市よりも少ない)、個人的にはかなりお気に入りの街になりました。

最後までお読みいただき有難うございました!